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英語はできたの?
私は普通に日本に生まれ、普通の高校生を過ごしました。親も二人とも普通の日本人でとにかく普通です。
特に英語の勉強も受験勉強位で、20代の時はアメリカ人の人とかいると、伝えたいことがあるけれど、どうやって英語にするんだろう?とか、そもそも何を言っているか分からないとか、本当に困ったことを覚えています。
また、TOEICもいまでこそ800を超えていますが、20代に初めて受けた時は440点で、「まいっか!一生日本で生きていきたいし!」と思ってましたので、何も考えずにダラダラと過ごしていました。
ただ、高校卒業してサラリーマンになって、少しづつ社会の事を知るうちにもう一回勉強したいなっと漠然と考えてました。なかなか踏ん切りがつかなかったのですが、27歳の時に決意し、受験勉強を始めました。
このことについてはコチラの記事を見てくればと思います。
【体験記】28歳でなぜ大学進学したか?【体験記】社会人から大学生になって思いがけず良かったことそんなこんなで大学に入学した後にショックを受けました。
英語についてのきっかけ
私の入学した大学は3年にあがるまでにTOEIC600点が必要でした。600点を超えないと留年になってしまう仕組みだったのです。入学前の予想では、入学して猛烈にみんなで勉強して何とか進級していくのだろうと思っていました。
しかし、現実は違いました。もしかしたら世代が違ったのかもしれません。自分より10個下の世代の彼らは英語に全くと言い程抵抗がなかったのです。ある日の会話です。
私「TOEIC600点取らなけらば留年しちゃうよね、頑張って勉強しないとね。」
友人「えっTOEIC、僕は700点ありますよ」
私「?!」
友人「僕は低い方で周りは800点とかざらですよ、なので入学時に進級要件の提出終わってますよ」
衝撃でした。
私は自分の軸で考えていましたが、10歳下の代の皆さんは英語に対して、YOUTUBEやいろんなところで高校から触れており、英語に対しての価値観が違っておりました。
逆にこれがじぶんにとっては、後々良かったです。彼らと話していると英語がなぜ必要かが良く分かったからです。なぜ必要か?彼らはこう言っていました。
- 日本は少子化が進行しているので、仕事の事を考えるといずれ海外も視野にいれなくてはならないので、最低限学んでいかなければならない。
- 英語を学んでいる友達が多いので、特に英語について学ぶことでアレルギーを感じた事がない。
- googleで海外のカルチャーや音楽を英語で調べたり、面白いゲームを探してるので普段から遊んで学んでいる。
「す、すごい!」
そんな時代でしたっけ、自分の時は携帯電話がようやくあるかないかの高校時代だったので、考えた事もなっかたですし、少子化?!でそんなことも考えているの!と本当に勉強させられました。
その彼らと話をしていると、勘違いなんですが、自分もそういう価値観になってきてそりゃそうだろうと思ってきたのです。日本も少子化で海外に会社を出さなくては日本経済に関わる、うんうん、といい意味で勘違いが生まれました。
英語を勉強しよう!とその時に初めて思ったのです。
英語の勉強について
私はこの記事でも書きましたが、英語については、進級要件もあったのでTOEIC中心で勉強しました。今回は細かい勉強法は置いておきますが、やはり、周りの環境が大きく、そうだよな、600点じゃなく、700点、800点位が普通なんだよな。と洗脳されていたので、もう普通になりたいと努力しました。このころは大学と別に1日4時間、半年くらいしておりました。結果、半年で500点から730点くらいになりました。
【体験記】外資系転職するときに、英語力がない方へ大いなる勘違いをしたことで、自分もいけるという気持ちが大きかったです。
これだけでも大学に行って、世代間留学をした意味がありましたし、色んな国に行った経験がある友達がいたので、色んな話を聞いてリアルに感じれることができました。
環境がやはり大事としみじみ感じました。特にTOEICは取って当たり前という友達の話を聞くと、自分も勘違いを起こし、英語アレルギーがだいぶ減りました。ですので、もし、英語に迷われいる方は、どんどんできる人たちに仲に行くと良いと思います。もちろん、最初は恥をかいたりしますが、その分、大きな勘違いをして高いモチベーションで学習に望めます。
外資系企業に入社するきっかけ
私は大学卒業後、32歳でした。32歳で大学卒業すると、本当に色んなところの求人にひっかからないだろうと入学からずっと思っていました。もちろん、そういう企業もありましたが、その経験を面白がってくれるところと、ありがたいご縁で入社することになりました。
その企業の上司は大変尊敬できる人で、今でも感謝しておりますし、社会人経験が未熟な私に色んなアドバイスをいただきました。そこでまた、色んなことを学び、キツイ時もありましたが、非常にやりがいのある仕事をさせていただきました。
ある時のことでした。お客さんに営業に行った時にお相手がアメリカ人の方でした。
私「Nice to meet you!」
お相手「Nice to meet you too!」
私「・・・・・」
お相手「ペラペラ」
私「・・・・・・・・・・」
お相手「英語しゃべれ無いのか!」
日本語で返答されました!その方は外資系の社長さんで私が英語で話しかけたので、てっきり英語が堪能な人がやってきたと勘違いしたそうです。ただ、この時の私は特に英語力があるわけでもなかったので、反射的に返せなかったのです。
このかたは、日本に滞在が長かったので、英語も日本語もペラペラでした。そしてお叱りを受けました。
お相手「日本人は日本語だけでなく、英語も勉強しなくてはダメだ」
私は忘れかけていたことを思い出しました。大学時代に友人が英語ができるのを当たり前の生活をしていました。それは、これからの日本社会の事を考えていたことです。私は32歳で運よく良い上司に恵まれて会社に入れたため、昔の事より目先の仕事に追われ、広い視点が抜けていました。
そして、この経験を通して、私は決意をします。
英語が上手くないのを言い訳にするのはやめよう。
私は、英語が上手くありません。もちろん、今でも上手くありませんが、人生は1回きりです。ほかの国の企業で働いてみる経験がしたいと強烈に思うようになりました。もしかしたら、どこも取ってくれないかもしれない。もちろんそういう思いもありました。私はこの時点で34歳でしたので、社会の経験も英語の経験も少なかったのでそう簡単に上手くいくなんて思ってないです。
ただ、このままでいるよりダメでいいからチャレンジしよう。それでダメならあきらめようと開き直って受ける事にしました。
日本は少子化で、いまの小さい子は小学生からインターネットを使って英語を勉強しています。私が50代になる頃は当たり前のように海外で働いたり、日本でいながら移民の方とコミュニケーションをする時代が来るようです。そんな時代が来た時に、あの時、頑張れば良かったと思うのはイヤだなと思い、ダメで元々ですが、受けてみる事にしました。
外資系を受ける準備
私は外資系企業を受ける決意をしました。まず、分からないことだらけでしたので、そもそも私みたいな経歴が需要があるのかな?というのが大きな悩みでした。特に大きなことをしたわけでもなく、英語もTOEIC730点程度です。
まずは、色んな人の記事を検索して、JACリクルートメントに登録して聞いてみました。
初めての登録する時は今でも覚えていますが、緊張しました。
私「外資系企業を考えていますが、このような経歴でありますか?」
JAC「英語はどの程度できますか?」
私「実はそこまで話せません。もちろん、勉強は続けていますが、難しいでしょうか?」
JAC「もちろん、できる方が沢山の求人があるのは間違いないです。しかし、外資系だからと言ってほとんどの部署で英語が必要なわけではないのです」
私「?!」
JAC「例えば、アメリカ企業が日本の市場を開拓しようとして、日本のお店に営業をかけたいのですが、現地の慣習や現地のお店との折衝は日本人の方が良く知っていますよね?」
私「そ、そうですね。」
JAC「その時に英語で交渉しますか?しないですよね。」
私「確かに!」
JAC「管理者レベルの方はそれを本国にレポートするので英語は必須です。ただ、現場の方は英語は必須ではないです。もちろん、今後ずっと外資でやっていくには必要ですが、いまのご年齢や求める求人によっては、英語力はメールでやれる程度の案件もあります。」
私「そうなんですね!」
業務レベルや職種によっては英語を使わない案件も多数存在します。もちろん、ゆくゆく管理者になりたい方は必須項目ですので、それまでにはできた方が良いですし、入社時にもできた方が、海外と話す機会もありますので良い事が多いです。ただ、30代ではマストではないので、若手の方で迷っている方はチャレンジできると思います。
そうして、JACリクルートメントの方の丁寧な、面接が終わり、色んな求人を出していただきました。ついでに話しますとここの良いところは、外資系の求人が多いにもかかわらず、担当者が日本人が多い事です。ほかの外資系を取り扱っているエージェントにいくと、いきなり外国の方が出てきたりしてハードルが高いですので、私のように初めて行く方にはおすすめのエージェントです。
いよいよ書類と面接へ
私はいろいろ悩みましたが、受けてみる事にしました。もちろん、この時に在籍した会社や上司の方も非常に良いとこでしたが、やはり、一度は挑戦したかった思いが強かったです。
初めての英語のレジュメや職務経歴書を作成しました。
これもエージェントがテンプレートなど細かく教えてくれますので、それにならいなんとか作成しました。そして応募をしました。
私が当時、選んだのは自分が34歳までやってきた仕事を活かせる事と、英語はメールベースのところを選んで応募しました。そして書類が無事に通り、面接になりました。面接についての体験談はまた別の機会に書きますが、管理職で無ければ特に英語の面接はないところが多いです。
初めてオフィスに入った時には、外国人のかたが、歩いている様子を見て、緊張したのを覚えています。
私はこの中でしっかり、会話やコミュニケーションをとれるのだろうか?
そんなことを考えて面接を後にしました。面接は英語を主体の業務で無かったので、そのような事はあまり聞かれず、やはり今まで職種で専門的な知識や経歴があるかを問われた記憶があります。
そこに関しては、みなさんも未経験じゃなければ、話せるかとおもいますし、そこは外資系も日系も変わらない面接なのかと思います。
いまでこそ、外資系で5年目を迎えましたが、このときに英語を勉強してから入社しようと思ったらいつもで経ってもできなかっただろうなと思います。決断して良かったなと、より幅広い事や世界を知ることができました。
英語ができてから入社しようと思うと、いつまで経っても入社できないので、外資系に行きたい方は若いうちに行くことをお勧めします。ただし、入ってから英語は必ず必要になる時が来ますので、勉強は続ける事をしてください。私も相当苦労しています。もちろん、今でも苦労しています。
今では外資系企業で働いていますが、28歳の時は社会人から大学受験をしていました。こちらは私の体験記をまとめて出版された本です。
28才で大学入学32才で内定6社 こすげまさゆき著
実際に大学に28歳で入学し、世代間留学をしました。その時に時代の早さを感じたり、実際に新たな環境に飛び込むことで人は変われるんだというメッセージを3万字で書いてます。キンドル限定なので、Unlimitedに入られている方は無料です。
まとめ
私はいまでも英語に苦労しています。5年間もいますし、もう40歳くらいですから、周りから見て話せるだろうと勘違いされます。もちろん、このころよりは英語で沢山失敗をしてきて、恥もかいてきたので、話せる事は増えました。
ただ、入社すれば話せるようになることは大間違いですので、毎日、いまでも少しの時間をとり勉強しています。これが厳しいなと感じる方はあまりお勧めしません。私は行ってよかったこともたくさんあるので、逆に英語で躊躇しないで欲しいなと思います。英語がペラペラな方から見れば当たり前のことも、私から見れば当たり前じゃないこともたくさんあります。いまだに恥をかくことや、聞き取れない瞬間もたくさんあります。
しかし、確実に34歳の時より今の方が、突然、海外で働けと言われても、もちろん大変だなと思いますが、心のハードルはだいぶ下がりました。日系が悪いという意味でなく、今後の日本は海外の方と仕事をすることは避けては通れないはずです。もし興味のある方は一度経験するのもアリかと思いますよ。